2011年04月08日 所長ブログより

これを煽りと言わずして

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1692302680&owner_id=3795663
でも惜しみなく賛辞を送らせていただいた、
バイアスのない正確な情報を伝える海外メディア。

浅学非才な私も、ぜひ海外メディアから正しい知識を得ねば…と逡巡していたところへ、余震がやってきた。
「真実を伝えない」NHKを眺めつつ、大英帝国のデイリーテレグラフ&サンのサイトをチェックする。

 大衆紙サン。地震直後にサイトトップに速報を掲載。原発付近を含む海岸一帯に津波警報+注意報が出たことと、”続報は随時更新”と流す。さすが、フットワークが軽い。これこそメディアの鑑。津波警報が解除された頃には、サイトトップは芸能ネタにチェンジ。そして「随時更新」されるはずの続報はまるでなし。
 「煽るネタがないからさっさと飽きて次へ行った」などと考えてしまう私は、「真実を隠すマスコミや御用学者の発表」に毒されているのだ。きっと。

 高級紙デイリーテレグラフ。直後に出た速報は、歪んだマスコミの代表格・NHKからの映像と又聞きを組み合わせて、さらに東京電力会見の情報として「第一原発の作業員は全員避難したから、建物に被害があるかどうかは不明」と追加 (原文: “We don’t know if there is any impact to the facilities as all the workers have cleared the area.” )。更新、午前0時20分。こちらも速い。

 午前1時。歪んだメディアから、ほどなく冷却作業への影響はないことと、津波警報・注意報が解除されたことを知る。うっかり「安心」してしまったが、テレグラフは動じない。ポジティブな情報は徹底的に疑うようで、更新されたのは2時51分。なおかつ、警報解除の記述はなし。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/8435786/Japan-hit-by-strongest-aftershock-yet-a-month-on-from-earthquake.html

「構造物に影響はないし、窒素注入作業も継続中」と私は確かに耳にしたのだが、
記事では「この余震で原発建物の状態が懸念される。USNRCが、海水を入れたままでは水素爆発の危険性が増すと3月末に警告していた」と触れるのみ。
 すでに海水から真水に変更されていることや、その警告に従って窒素注入が進んでいることに「ぬか喜び」してしまった自分の、情報リテラシーのなさを恥じる。

 翌朝、より科学的なコラムを発見。
“A tearful ‘sayonara’ to quake-hit Japan” 4月5日付け。
特派員か外部コラムニストかが、地震後の週明けすぐに日本から逃げ帰ったらしい。
埼玉県で大気中の放射線に怯え、富士山噴火に怯え(このあたりはニュースを見ていれば鬱になるから仕方ない部分もある)、自然放射線の高まる巡航高度に達してようやく “I was now high and safe and in the clear…”とむせび泣く。

http://www.telegraph.co.uk/expat/expatlife/8426171/A-tearful-sayonara-to-quake-hit-Japan.html

 もちろん、自分とて海外で大災害に遭ったなら、すぐに帰りたくなるだろう。
 だが、地震直後ならともかく、今さらこのような記事を載せるのが「公明正大・不偏不党」ならば、私は偏向報道を望む。コメント欄に批判が多いことに、少し救われる。

 …他山の石。海外の事件・事故に対する日本の報道は、よほど注意せねばと再認識。

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