2011年07月06日 所長ブログより

砂の上に家を建て 雨が降ってきた

「表紙だけ見て本を5-10冊選んで、そのままレジに持っていって誤差数百円で支払終了」
「1g1円の駒場生協サラダの値段を、重さを量らずに誤差10円以内で当てる」
…などなど、まるで役に立たない特技をかつて持っていた。

今でも錆び付かず、なおかつたまに役に立つ特技が、「誤植見つけ」。ポスターを10数秒眺めると、なんとなく誤植が「しらないことが おいでおいでしてる」のを感じる。学会ポスターで発見できているのに、己の著書でさまざまな計算間違いをスルーしているあたりが、私の限界をよく示している。

さて、学生レポート。上記のような無駄技術を備えているので、iphoneで一瞥するだけでも、「おいでおいで」してくるレポートが複数ある。それを見越していたわけではないが、レポートは全て添付ファイル。それゆえ、google先生への疑義照会は非常に簡単。最初に引っかかったのが、「インスパイア」された翻訳記事。

 それにしても脇が甘すぎる。つぶやいたとおり、「自分ですぐに検索できたパクリ元」は、「教官にとってもすぐに検索できるパクリ元」でもあることぐらい、少し知恵を働かせれば分かりそうなものだ。
 あるいは、私はその程度も検索できない「マウスが机の端っこまできて動かせずに困り果てるおばちゃん」レベルだと思われているのか。だとしたら、舐められたものである。

 性格の悪さをにじませつつ、警告メールをしたためた。一人からは返事あり。この文章を書いている間にも、もう一つ剽窃レポートが。こちらは「米ニューヨーク発 ●月●日 P社は…」までそのままコピペされている。

 むしろ、「どれだけ速くネタ元を発見できるか?」というタイムアタックと受け取った。ならば受けて立つ。受信から元ネタ発見→リンクコピペ→警告メール送信まで45秒。そこそこの記録は出せたと思う。

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